塾講師の仕事はブラックなのか(アルバイト・正社員)

塾講師のなり方

塾の仕事に興味があるけれど、ブラックだという話をよく聞くから心配…

そういう方は少なくないと思います。

 

アルバイトにしろ正社員にしろ、ブラックかどうかは残念ながら入ってみないと分かりません。

一口に塾と言っても、会社や職場によって違いはかなりあります。

働いている人に事前にお話を聞くことができれば良いのですが、それもなかなか難しいですよね。

ただし、他の仕事ではなく塾だからこそブラックになりやすいといえる面も確かにあります。

私が実際に働いたのは正社員で1社、アルバイトで1社ですが、そこでの経験を中心にお話ししていきたいと思います。

 

結論を先に述べてしまいますと…「アルバイトはホワイトもあり得る。正社員は程度の差はあれ、ほぼ必ずブラック」ですね。

 

時間外労働

これだけは塾や職場によらず、少なからず絶対あると思ってください。

 

◎アルバイト

「アルバイト塾講師の仕事の流れ、休み、給料など」でも触れましたが、授業の準備だけは拘束時間外にやっておかなければいけません。

授業内容のマニュアルが用意されているとしても、生徒からどんな質問が飛んでくるか分かりませんし、マニュアルだけでは内容が薄くて不十分です。

仮に完璧なマニュアルがあったとしても、それを片手に授業するわけにはいきませんので、結局覚え込むための時間が必要になります。

 

授業準備以外の時間外労働は、塾や職場によります。

授業の前に早く来て生徒の質問対応をするとか、授業後に長々とミーティングを行うとかですね。

こういうことをアルバイトにどんどんやらせて、その上時給も付けてくれない社員は少なくありません。

一方、アルバイトがきちんと時間通りに帰れるように気を遣い、やむを得ず時間外労働を頼むときは必ず時給を付けてくれる社員もいます。

同じ塾の系列でも社員によってやり方が違うということがよくあるので、残念ながら働いてみないと分かりません。

 

ただし、社員に頼まれるかどうかに関わらず、多少の時間外労働は受け入れなくてはならない場合もあります。

生徒にとっては、正社員もアルバイトも関係なく「先生」です。

塾で働こうと思うなら、そのことは必ず念頭に置いておいてほしいと思います。

 

私がアルバイトで働いていた塾は、幸いなことにかなりホワイトでした。

社員は少なく、アルバイトが主力を担う塾でしたが、無理な時間外労働を強いられたことはありません。

急な生徒対応などはありましたが、時給はきちんと付けてもらっていました。

その塾は地域密着型で県内のみの展開、大学生のアルバイトも地元出身の元塾生が多かったためだと思います。

アルバイトを雑に扱ってすぐに辞められてしまったり、地域内に悪評が広がってしまったりすると、さまざまな面で打撃を受けるからです。

 

 

◎正社員

こちらは「正社員塾講師の一日の流れ、年間休日、働き方など(1)」「正社員塾講師の一日の流れ、年間休日、働き方など(2)」で書いたように、時間外労働は免れないでしょう。

アルバイト同様、最低でも時間外の授業準備。

上に行けば行くほど(特に、塾長になると一気に)、生徒や保護者の対応、時間外の会議や研修なども増えます。

また、夏・冬・春の季節講習の時期や入試直前などは、授業が増えて労働時間が長くなりますし、1週間以上休みがないこともありました。

 

給料

◎アルバイト

私が働いていたところは、授業1コマ2200円、授業以外の拘束時間や空きコマも1時間800円できっちりもらえていました。

しかし、授業しかお給料が出ない、時間外労働をしても手当てを付けてくれないという塾もあります。

夏・冬・春の講習中など塾に生徒が一日中いるようなときは、授業以外の生徒対応などを頼まれやすくなりがち。

しかし、それで時給を付けてもらえなかったら講習期間の1ヵ月でかなり損をすることになってしまいますね…

 

◎正社員

塾は安月給だとネットではよく見かけますが、私が働いていたところは特別安いということはありませんでした。

(ボーナスがちょ~っと少なかった気がしますが)

ただし、先述のように時間外労働が多いので、時給に換算してしまうと激安です。

時間外手当は基本的にありませんでした。

 

過重労働

◎アルバイト

私が働いていた塾では、過重労働と思われることはほとんどありませんでした。

中学校の定期テスト前に時期は、対策問題を用意する時間を確保するため、本来の出勤時間より少し早めに行かなくてはならなかったくらいでしょうか。

 

◎正社員

どう考えても就業時間内ではできない(時間が足りない)仕事をやらなければいけないことがかなりありました(翌日までの課題、大量の印刷、大量の採点、試験問題作成など)。

個人的には、一番しんどかったのは採点ですね…採点が好きという同僚が羨ましかったです(笑)

深夜に帰宅して翌日までに200~300枚もの採点をしなければならない日なんか、もう嫌で嫌で仕方なかったなぁ…

 

暴力

◎アルバイト

これも私が働いていた塾ではありませんでした。

 

◎正社員

私が入社した頃にはもうありませんでしたが、多くの先輩たちがあったと言っていました。

授業の研修の際に、あまりにも下手だったのでテキストや灰皿を投げつけられた、殴られた、などなど。

一昔前には当たり前だったようですが、現在はさすがにそれはないと思います。

 

暴言

どこから暴言と言うべきか分かりませんが、正社員時代にはあったかなと思います。

アルバイトの塾ではありませんでした。

 

ただし、暴言ではなくても、自分の授業や生徒・保護者対応などについて厳しく指導されるのは覚悟してください。

(明らかに指導の範囲を超えるひどい暴言にも耐えろという意味ではありません)

アルバイトであっても、かなりきつい言い方をされることがあります。

正社員で働いていた会社では、他の社員がいる前で容赦なく大声で叱られることも珍しくありませんでした。

もちろん、叱られることなく授業や生徒・保護者対応などが上手になればそれに越したことはないのかもしれませんが、本当に高みを目指すなら、それは避けられないでしょう。

むしろそれらを厳しく指導してこない塾は、レベルを疑った方が良いのではと思います(私の個人的な見解です)。

 

休みが取れるか

◎アルバイト

基本的には曜日と時間は固定ですが、早めに申請すれば取れます。

ただし、私が働いていたところでは大学の授業や実習の都合などで休む人はいましたが、旅行などで連休を取ったりする人はいませんでした。

また、大学のテストそのものが自分の担当授業の時間と重なってしまったら仕方ないけれども、テスト勉強のためには休まないでほしい、計画的にテストの準備をしてくれ、と塾長は言っていました。

季節の講習期間は、普段とは塾の時間割が異なるので、いつ出勤できるかを社員から打診されることになると思います。

 

◎正社員

体調不良、冠婚葬祭以外では休めません。

有給休暇を自由に取ることはできず、会社が定めた休日に自動的に充てられるようになっていました。

また、季節の講習期間や入試直前は休みが不規則になったり、お盆や年末年始も講習で休めなかったりする塾もあります。

 

セクハラ

セクハラが塾の会社で起こりやすいということは特にないと思うのですが…

強いて挙げるなら、塾業界は男性社会であること、保護者や地域の人々からの印象が非常に重要であるため、服装や髪形についての指導が多いことでしょうか。

上記のような事情から、当然のことながら男性社員が女性社員の服装や髪形について言う場合もあります。

私が働いた会社では指導の範囲を超えるようなあからさまなセクハラはありませんでしたが、セクハラや、セクハラと捉えられてしまうこともあるのかもしれません。

 

まとめ

いかがでしたか?

まとめると、塾や職場によらず絶対にあるのは

アルバイト→時間外労働(授業準備)

正社員→時間外労働、自由に有休が取れない

それ以外のことは会社や職場によります。

 

私がアルバイトで働いていた塾は、時間外で授業準備をすること以外は「ブラック」と思われる要素は何一つありませんでした。

もっと言うと、時間外の授業準備は私個人はブラックだとは感じないので、完全なるホワイトバイトだったと思います。

実際、大学生でも長く続けている人がたくさんいました。

 

一方、正社員で働いていた塾は、正直ブラック要素だらけ。

体を壊した人、鬱になった人も少なくありませんでしたし、新卒入社の社員が3年以内に7割辞めていく会社でした。

上司たちが社員を使い捨てにしても構わないなんて思っていなくても、「生徒のため、保護者のため」というスピリットのために、どうしてもそうなってしまうのだと思います。

 

塾の仕事に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

 

お読みくださって、ありがとうございました。

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