正社員塾講師が避けて通れない、生徒からの支持率調査

塾講師の苦労・やりがい

こんにちは(^^)

塾が学校と大きく違うところは、民間企業であるということ。

そのため、顧客(=生徒)満足度をはっきりと数字で表せる形で測らなければならなりません(※)。

生徒たちは、あなたの授業や対応に満足しているのか?

これからも、あなたに授業の担当を続けてもらいたいと思っているのか?

 

つまり講師の支持率調査です。

 

※ お金を支払っているのは保護者なので、本当は顧客=保護者といった方が正しいと思います。保護者満足度については後述します。

 

講師の支持率調査とは

民間の学習塾では、年に数回生徒全員にアンケートを実施して、講師一人ひとりの支持率(生徒からの評価)を調査します(結果は生徒や保護者には公表されません)。

集団授業・個別指導に関わらず、何かしらの形でほとんどの塾が導入しているのではないかと思います。

講師にとっての成績表みたいなものですね。

 

私がアルバイトで働いた塾は、講師の大半がアルバイトなので支持率調査もそこまで重大な扱いはしていませんでしたが(辞められちゃったら困るし)、正社員だった塾は非常にシビアでした。

 

辛かったですよ…

生徒たちに支持されていない現実を痛いほど突きつけられるのは、本当に辛い。

このクラス、私以外の4人(国数英理)の先生は支持率高いのに、私だけ低い~(泣)なんてこともありました…

もうそのクラスに行きたくなくなります。

でも、もちろん行かなければいけない。

支持率が低くて自信を無くしたなんて、生徒に悟られないように振る舞わなければいけないのです。

生徒たちは結果を知りませんからね。

 

それだけでなく、支持率が安定して取れるようにならなければ出世は望めません。

むしろ生徒からの支持率などは最低条件。

生徒から慕われていなければ保護者の信頼も得られませんし、そんな講師が塾長になっても運営がうまくいくはずがないからです。

また、塾において最も大切なのは授業の質ですが、それ以外にもやることはたくさんあります。

授業スキルの向上を常に考えつつも、いつまでもその準備だけに持てる時間とエネルギーの全てを注いでいるわけにはないのです。

 

アンケートの内容

アンケートの質問内容は塾によってさまざまですが、だいたい5~10項目くらいだと思います。

「先生のことを学校で自慢したいと思うか」みたいなのもあったかも(笑)

5段階で回答させる形式ならこんな感じです。

(4段階やパーセントで算出する塾もあります)

授業を担当しているすべての先生について答えさせます。

生徒の名前は書きません。

自分が担当しているクラスごとの支持率と、担当している全クラスの平均支持率が算出されます。

塾長なら担当している全クラスの平均で4点前後は当たり前。

中には限りなく5点に近い数値を取る講師もいます。

大半のクラスは支持率が高いのに、ある1クラスだけイマイチなんてことも結構あるので、平均が5点に近いというのはものすごいことです。

(といっても、塾長レベルの講師はイマイチなクラスでも3点以上は取ります)

ちなみに、満点に近い点を取るようなすごい講師が担当しているクラスの生徒数の合計は中学生だけでも500人以上。

それでほぼ百発百中ハズレ無しって…私から見ると神の領域でした。

 

 

アンケートの実施

アンケートはだいたい授業の最初か最後に実施されます。

クラス全員に配って、その場で記入・回収です。

 

アンケートは実施の仕方によっても結果が大きく異なります。

 

「ちゃちゃっと書いてね☆2分後に回収するよ!」なんて言うと生徒たちは適当に書きますので、○○先生は全部5で、△△先生は全部4でいいやとか雑な評価になります。

私がアルバイトで働いていた塾は、これに近いやり方でした。

 

しかし、「先生たちはこのアンケート結果を基にして授業の改善に取り組むから、真剣に書いてね。みんなの名前は書かなくて良いアンケートだから正直に答えて大丈夫だよ」と言って十分な時間を取って書かせると、生徒たちは1項目ずつ真面目に考えて書きます。

正社員で働いていた塾はこのように厳密なアンケートですよという雰囲気でやらせていたので、本っ当にシビア。

新卒や未熟な講師は平均1~2点台になってしまうことも珍しくありませんでした。

 

 

アンケートの結果

生徒にそれだけ真剣に評価させているのだから、当然結果が悪かったときのショックは非常に大きいです。

 

支持率調査の結果が全てではありませんし、授業の質がイマイチ(ネタばかりで実は内容が薄いとか)でも支持率調査に強い講師も実際います。

 

しかし、

「支持率調査の結果が良い=授業が上手」とはかぎりませんが、

「支持率調査の結果が悪い=慕われていない」はほぼ間違いありません。

 

調査結果が悪いのなら、それは匿名のクレームのようなもの。

一日でも早く改善しなければならないので、落ち込んでいる暇なんてないんですよね。

辛い結果を突き付けられても、その日も授業がありますから、笑顔で生徒の前に立たなくてはなりません。

 

自分が特に点を取れていない項目はどれなのか?

低いなりにも取れている項目はどれなのか?

次のアンケートで良い結果が出るように対策をしていけば、授業の質が上がって生徒にとっても嬉しい、自分にとっても受け入れられている雰囲気で授業ができて楽しい。

Win-Winになります。

 

支持率ほしさに(教室の居心地の悪さに耐えかねて)生徒にすり寄るようなマネをしては絶対にいけません。

少し極端な例ですが、毎回授業の終わりに「今日もよく頑張ったね~」とお菓子を配るとか(笑)

露骨なご機嫌取りは生徒に見抜かれますし、仮に生徒が喜んだとしても授業の質が向上していないならアンケートの意味がありません。

 

結果によっては、担当していたクラスを外されてしまうこともあります。

支持率の低いクラスを担当し続けるのも辛いですが、外されるのはもっと悔しい。

生徒たちは、アンケート後は講師の入れ替えがあるかもしれないことを分かっています。

「俺○○先生嫌いだから、別の先生に替わってほしくて全部1を付けた」と堂々と言う生徒もいるくらいです。

アンケート後に担当クラスを外される=支持率が低かったと生徒に示しているようなものなので、それだけは避けたいところです…

 

また、学年の変わり目の配置換えで新しい担当クラスを持つことになったとき、前任者が大人気だと最初は大変です(笑)

「えーーー!!今年も○○先生が良かったのにーーー!!」って言われますからね…

力のある講師ならすぐに生徒たちの心を掴んでしまいますが、そうでない講師は生徒たちのがっかりムードとの戦いになります。

 

 

支持率の取りやすさはクラスにもよる

支持率は基本的に講師個人の力量次第ですが、取りやすいクラス・取りにくいクラスがあるのも事実。

明るく騒がしすぎず、適度に発言する生徒が複数いるようなクラスは、未熟な講師でも「授業が盛り上がっている感」を出しやすいです。

一方、ものすごく騒がしかったり、逆に反応が薄すぎたりするクラスなどは、ある程度スキルのある講師でも雰囲気づくりに苦労することがあります。

 

どの教科の講師も平均して低支持率のクラスというのは、生徒満足度が低く、勉強にも意欲的ではない状態です。

そういった場合は講師全員で今後の方針について話し合ったり、可能な限りクラス替えをする(※)というのも方法の一つです。

 

※塾はレベル別でクラス分けをすることが多いので、クラス替えにも成績面で制約があります。

 

あ ポンコツ待宵先生でも、高支持率を取れたクラスもありましたよ!汗

特に、前回結果が悪かったクラスで盛り返していると嬉しかったですね。

 

そういえば、支持率調査の結果が良いと給料が上がるのかと思っていた生徒がいたなぁ…

そんな簡単に上がるわけない(笑)

 

 

保護者からの支持率調査

冒頭で「顧客はお金を支払っている保護者である」と書きましたが、生徒と同じように保護者に対して一斉支持率調査をすることはできません。

 

しかし、保護者が講師の対応や生徒指導に満足しているかどうかというのは非常に重要なことです。

そのため、塾によりますが、保護者の声を集める方法をいくつか用意しています。

 

  • 電話やメール(もちろん講師個人の番号やアドレスではありません)
  • 生徒の送迎で来ている保護者に声をかける(教師側が長時間引き止めるのは厳禁)
  • 生徒を通して保護者にアンケート用紙を渡し、記入して塾に提出してもらう
  • 年に数回保護者会を開き、その際にアンケートに答えてもらう
  • 保護者面談を行う
  • 定期テストの結果が出た後など、生徒から親の反応をさり気なく(笑)聞き出す(「よく頑張ったねと褒められた」「塾に行ってるのに順位が上がらないねと呆れていた」など)

 

また、保護者会の出席率なども塾に対する関心や期待の度合いを測る指標の一つ。

保護者は顧客であると同時に、生徒の成績を上げていくための協力関係にあります。

コミュニケーションを密に取り、信頼を築いていくことが大切なのです。

 

終わりに

いかがでしたか?

多くの講師がぶつかる壁の一つ、支持率調査についてでした。

数字が取れないと非常にしんどいので、それで心が折れて辞めていく若手が多いのも事実。

しかし、真摯に向き合って努力すれば、ある程度までは必ず伸ばしていけるものです。

 

また、どんなにベテランになっても、このクラスだけはどうにも上手くいかない…ということもあり得ます。

若手のうちに打たれ強くなっておくのも、その後のためには必要な経験かもしれません。

 

それでは、今回はこの辺で。

お読みくださり、ありがとうございました。

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